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八潮市大曽根ビオトープ |
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< 第 1期調査 > |
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大曽根湿地では池の拡張造成工事が 3月末まで行われていた。工事中であったが湿地の池では、バン、オオバン、冬鳥のオカヨシガモ、コガモ、ハシビロガモのカモ類やコサギ、アオサギのサギ類が休息、餌採をしていた。3月 24日には、綾瀬川から流入した魚類をカワウが潜水して魚を採っているのを目撃した。また、池のヨシに止まり、カワセミが水中にダイビングして小魚を捕食しているのを毎月観察している。湿地のアシ原ではアオジ、オオジュリン、シジュウカラ、ウグイス、メジロ、モズ、ジョウビタキが記録された。綾瀬川と隣接する大曽根湿地は、水域に生息する水鳥や渡り鳥にとって重要な湿地といえる。 |
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< 第 2期調査 > |
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大曽根湿地の拡張造成工事も終了し、4月の水辺ではサギ類のアオサギ、コサギが餌採していた。カモの仲間のカルガモ、コガモも池で休息していた。アシ原には夏鳥のツバメが飛来し、拡張造成地の水辺を 2羽のコチドリが餌をとっていた。5月に入るとオオヨシキリがアシ原で盛んにさえずっていたが繁殖には至らなかったようである。魚類を餌とするコアジサシは 1回確認された。 |
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今回の造成工事の影響と思われるが、綾瀬川の水位が下がると池の水が流出してしまうため、池の水量が低下、水辺周辺は干上がり堆積していたヘドロが露出していた。そのためカワセミが飛来しても餌がとれない状況があった。今後の課題として流出量の水位調整を検討する必要がある。 |
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