足立区環境デジタルマップ
・1章 足立区内の基礎情報 ・2章 足立区内の現況調査
・3章 環境意識調査結果 ・4章 行事・活動報告
行事・活動報告
NPO法人エコロジー夢企画の行事や活動内容をご紹介いたします。 綾瀬川のクリーンアップ事業では、河川周辺の住民やこどもたちと一緒にごみ拾いを行うとともに、水生動植物観察会・水質調査など、環境意識の普及啓発を行うことができました。
4. 荒川クリーンエイド (市民参加の荒川の一斉清掃)
 〜 クリーンアップとミクロの探検(水生生物観察会) 〜
会  場 綾瀬川の八潮市大曽根のビオトープ(仮称)
開催日 2003年10月18日(土)
時  間 10:00〜15:00
参加人数 22人(内 こども5人)
天  候 晴れのち曇り(午後に夕立あり)
主  催 NPO法人 エコロジー夢企画
共  催 せせらぎグループ
八潮市大曽根のビオトープ全景
<ゴミ拾いとカウント>
 水辺は、住民にとっても水辺に生育する動植物にとっても大切な場所である。近年、「荒川クリーンエイド」をはじめとして、住民自らが率先して水辺のゴミや危険物を拾ってきれいにするという動きが、全国的に広まっている。今回、「荒川クリーンエイド」に参加して、綾瀬川・毛長川・伝右川3川合流地点の八潮市大曽根湿地で、ビオトープ周辺のゴミ拾いを実施した。
 「荒川クリーンエイド」の一環で、全地点共通の方法に従い、「記録係り」、「ゴミ拾い係り」、「可燃物袋持ち係り」、「不燃物袋持ち係り」の作業を1グループ4人で分担して、ゴミの種類と数を記録しながらゴミ拾いを行った。狭い範囲だけでも、ペットボトル、空缶、自転車、衣類が入ったダンボール箱、タバコの吸殻等多くのゴミが捨てられていることが確認され、回収後にゴミを調べて種類と数をカウントし、どんなごみが多いかを調査した。
捨てられていた衣類 収集したゴミをカウント
<魚類調査、水質調査>
@魚類調査
 魚類調査は、もんどりと四手網(魚とりのしかけ)による採集で行い、綾瀬川にもんどり1つ、大曽根湿地の池にもんどりと四手網を各1つ仕掛けた。綾瀬川のもんどりにはアメリカザリガニが1匹、池のもんどりと四手網にはモツゴ、ヨシノボリ、テナガエビが数匹かかり、池ではユスリカの幼虫とイトミミズを確認することができた。
A水質調査
 川の水がどのくらい汚れているかを調べるための水質調査を行った。水の透明度を目視測定し、パックテストと呼ばれる方法を用いて水の汚れ具合を調べた。COD(化学的酸素消費量)やNH4-N(アンモニア性窒素)、NO2-N (亜硝酸体窒素)、NO3(硝酸)などの試薬を使って測定し、水の汚れの状態を評価した。子どもたちは、パックテストで水の変色具合を標準色と見比べたり、透視度計を覗き込んで、水の汚れ度を実感していた。
*透視度とは、試料の透き通りの度合いを示すもので、水層を通して底に置いた標識板の二重線が初めて明らかに見分けられるときの水層の高さを表す。
*CODとは、水の汚れを表す数値で、その数値が高いほど水は汚れている。
*窒素は植物の生長に欠かせないが、窒素やリンなどの栄養塩類の量が増える(富栄養化)と、アオコの大量発生など水質悪化の原因となる。
モツゴ
水質調査結果を確認中
<昆虫採集>
 八潮市大曽根のビオトープの草地部分で昆虫採集を実施した。ペットボトルをリサイクルして簡単に作れる虫取り器を製作、2つのチームに別れて、地面や草間にいる小さな生き物に眼を凝らしたり、時に草原を走ったりしながらの昆虫採集となった。
 採集した生き物は、エンマコオロギ、ヒシバッタ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、カメムシなど多種多様で、子どもたちはお互いの虫取り器の中を興味深く観察し合い、一見単調に見える草原でも、実に多様な生き物の営みがあることを実感していた。
昆虫採集 どんな虫がはいったかな?
<活動の記録(参加者の感想より)>
●観察会の前日と前々日、周辺往宅に開催チラシを2,000枚配布した。ごみ拾いについて周知するとともに、周辺の住民の方に桑袋ビオトープ公園計画や大曽根の湿地を知っていただくことを目的とした。当日は花畑8丁目の元気な小学生たちが8人参加してくれた。大曽根の湿地を守る会、大曽根小学校の先生、スタッフを合わせて、参加者は総勢22人であった。
●朝一番の仕事は、参加者がくる前のビオトープと綾瀬川をつなぐ水路の雑草の刈り取り作業であった。その後、スタッフで分担して、チラシの残りを周辺に配布、イス、テーブル、横断幕などを会場に設置した。悪戦苦闘しながら太い竹を電動ノコで切り、ナタで割って薪作りにも取り組んだ。秋風を感じながら、みんながひとつの目標に向かって活動していた。
●都市部の子どもたちはこのような自然に実際にふれる機会も少ないので、とてもいい経験になると思う。自然保護といっても実際の行動となると、なかなか難しいので、やはり小さな単位の現場からでも実際に行動していかないと何も始まらないような気がする。次世代を担う子どもたちに経験してもらうことはとても大切であると思った。
●小さい頃より水辺と親しむ心を養うのが大切なことを実感。とにかく絶品の豚汁、古代米のおにぎりの味とともに環境を自然のままに維持していくことは、大切なことだけど、同時に難しいことだということを体感できた。
薪割りにも挑戦 昼食はみんなでトン汁
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