|
|
|
|
|
|
|
□ 綾瀬川源流から下流までの水質・水生動植物調査概要 |
|
9月25日、綾瀬川源流(桶川市)より下流に向かい、18箇所を踏査した。内4箇所は足立区内河川と重なっている。この踏査ポイントは、毎年綾瀬川浄化対策協議会が行っている調査地点を基本にして選定した。10月18日・10月19日・11月18日には、この18箇所+1ヶ所で水質を調べ、内5箇所で水生動植物を調査した。水生動植物調査ポイント5箇所は、踏査時点で水草が確認でき、動植物の存在が期待できる場所を選定した。 |
|
|
□ 綾瀬川源流から下流までの水質のまとめ |
|
調査地点始点の関橋からさらに10km程度で上流が綾瀬川源流である。源流には下水処理施設からの処理水が流入している。関橋から木根川橋までは約30kmであった。 |
|
COD(パックテスト)のグラフを見ると、綾瀬川は上流@関橋から下流J木根川橋に向かって少しずつ汚濁傾向が進んでいるようである。途中の流入河川からの栄養塩等が水質の悪化の原因であるのがわかる。特に古綾瀬川・伝右川・毛長川からの栄養塩の流入が大きい。調査はしていないが、更に多数の流入河川が存在している。 |
|
アンモニア性窒素r/リットルでは流入河川では、上流部(a)境堀、中流部(c)出羽堀、下流部(e)伝右川戸塚橋(f)伝右橋の測定値が高い。本流では下流部G西袋橋の測定値が高い。アンモニア性窒素の魚毒性は2r/リットル以下といわれているので、今回の測定値ではこれを上回る値はなかったが今後も注視してゆきたい。 |
|
溶存酸素(DO)r/リットルでは、上流@関橋から下流J木根川橋まで8r/リットルから3r/リットルの間にある。測定箇所18箇所中16箇所は5r/リットル以上であり溶存酸素量は満足している。 |
|
透視度は100cm計で計測した。上流@関橋では100cmB畷橋からE綾瀬橋までは60cmである。その下流は40cm程度で、下流に向かってCOD同様汚濁傾向が進み、透視度が低下してゆく傾向が見える。 |
|
□ 区民が親しむ水環境の創生を |
|
足立区の水環境は、治水上の観点では全ての流域地域が係わり、特に大河川である荒川、隅田川、中川、綾瀬川等はその影響は大きい。しかし平常時の水環境にとって必要なことは、「うるおい、親水、ミズガキ等」の言葉が象徴するような、区民の水とのふれあいと思われる。水に囲まれた足立区では、五反野親水緑道でのオイカワ、水の森公園でのタニシの存在等が確認できた。工夫次第で水環境を更に豊かにする可能性が広がっている事がわかった。現在ある水環境を区民が更に利用できるように、市民・NPO・行政・企業等の協働で豊かな社会を作り出す必要を感じた。 |
|