トンボは、屋外プールの水面にもたくさんの卵を産みつけています。ところが、夏のプール開きの前に貯まっていた水を全部捨ててしまうため、トンボの幼虫(ヤゴ)も下水に流されていきます。そこで、足立区内公立プールに産み付けられたヤゴを親子で救出して、自宅で羽化させようというのが「ヤゴ救出大作戦」です。

ギンヤンマのヤゴ

羽化の始まり。30分ほどかけて起き上がる

羽根を伸ばす

2時間ほど羽根をかわかす

2004年から区内の東綾瀬公園プール、総合スポーツセンタープール、中央本町プールなどの屋外プールで毎年5月終わりから6月初旬に行なわれています。足立区環境フェア会場で、トンボの羽化コンテストをおこなったり、羽化ドームを作って来場者に羽化したギンヤンマを見てもらったりしてきました。毎年参加していた方は、お子さんの通う青井小学校で「ヤゴ救出大作戦」を提案し、実施が決り3年目になりました。

参加者の声
「昨年、孫が参加して一生懸命そだて観察日記を学校に提出したら、賞をもらいました。結局羽化には成功しなかったが、大事に育て観察したことをほめられたらしい。今年も行くと張り切っていたのに熱を出してしまったので、私が一人で来ました」
「おととしは全滅させてしまったので、昨年は親子で大事に育てた。夜中の2時ごろ羽化がはじまり、こどもを起こして明け方までじっと見入ってしまった。長い時間がかかるんですねえ」
「うちで大事に育てたギンヤンマは、飛び立ったときもきれいな黄緑色の羽で美人だったので、よその子にいじめられるのではないかと心配になり公園までみにいった」

これまでプールの工事が入ったり、福島第一原発爆発事故によるプール水の汚染があったりで実施できない年もありましたが、参加者累計は6400人を超えました。

年々参加者が増え、昨年の東綾瀬公園プール参加親子は410名でした。2020年はコロナ禍により、又実施できなかったため、「足立区のトンボを調べよう!」と言うサイトを立ち上げ、募集したトンボ情報をアップしました。是非こちらのサイトもご覧下さい。https://ecoyume.machikobo.com