大曽根ビオトープ・桑袋ビオトープ公園周辺の

 
綾瀬川下流に潤いのある憩いの場が 2つできた。八潮市大曽根ビオトープと対岸の小学校跡地に建設された足立区桑袋ビオトープ公園である。

1995年、足立区の消費者グループ「せせらぎグループ」が、河口から10kmの左岸に野鳥の群れる大曽根の湿地を見つけ、民有宅地であったことから、国に買い取りと保全計画を提言した。それから13年、国・市・区を巻き込んだ計画は、市民との話し合いや観察を行いながら慎重に進められ、平成20年にようやく予定していた工事を終えた。そのミラクルな経緯は後に記すとして、この生物の楽園を皆様にご紹介しよう。

私たちは、2003年「NPO法人エコロジー夢企画」を設立し、その活動の一つとして、「せせらぎグループ」の活動を一部引き継いで、当該地の生物生息環境調査を継続的に行ってきた。調査結果はホームページで詳しく紹介してきたが、今回は、実際にこのすばらしい2つのビオトープを訪れていただきたいとの思いから、手に持って歩けるサイズのガイドブックを製作することにした。

綾瀬川は、水質汚濁で有名となっているが、改善努力ではベスト1を取っており、この 2つのビオトープが果たしている役割も大きい。カワセミも両岸にできたビオトープを日に数回往復している。秋にはギンヤンマが10数頭、大曽根ビオトープを飛び交っていた。桑袋ビオトープ公園には、バンカルガモが営巣を始めたという。

みんなの見守りで美しい綾瀬川を取り戻していこう。そして、より多くの生物と出会い生物多様性の中に生きていることのすばらしさを感じて下さることを願って本書を捧げたい。

NPO法人エコロジー夢企画
理事長 三井 元子
 
大曽根ビオトープ・桑袋ビオトープ公園周辺の

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  ※ この事業は、(社)関東建設弘済会 の公益助成をいただき実施した。

※ ビオトープとは、ドイツ語の造語で、ビオは生物、トープは場所を表しています。「生物生息空間」と訳されています。

参考文献 :

神奈川昆虫談話会(2004)神奈川県昆虫誌 I ~ IV/平凡社2000「日本の野鳥」/

「野に咲く花」山と渓谷社、2001年/「日本の淡水魚」、山と渓谷社、川那部浩哉他編/

国土交通省水辺の国勢調査/足立区内環境デジタルマップ・足立区/ほか

調査・執筆協力 :

〈昆虫〉斉藤 洋一/土岐 秀則/古谷 愛子

〈植物〉五十嵐 吉夫/須田 幸子/古谷 愛子

〈野鳥〉五十嵐 吉夫/斉藤光明

〈水生生物〉関 信一郎/山崎 充哲

イラスト : 服部 雅章

後援 : 八潮市教育委員会

協力 : 国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所・せせらぎグループ

編集協力 : 小野寺 淳 (千葉まちづくり工房)

監修 : NPO法人エコロジー夢企画/三井 元子

2009年3月発行

リンク :

国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所

足立区桑袋ビオトープ公園

ガサガサ水辺の移動水族館

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